弔電のマナー|弔電の書き方・送り方について詳しく解説

御香典
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弔電は故人やご遺族に対する心からの哀悼の意を伝える大切な手段です。しかし、正しい書き方や送り方が分からず、悩んでいる方も多いことでしょう。弔電を送る際には、感謝の気持ちやお悔やみの意を適切に表現することが重要です。

この記事では、弔電のマナーや書き方、送り方について詳しく解説します。失礼のないよう、心からの想いを伝えるためのアドバイスをお伝えします。この記事では、大切な方への最適な弔電の方法をご紹介します。


目次

弔電のマナー

弔電を送る際のマナー

以下は、弔電に関する全般的なマナーになります。個々のマナーについては、口述します。

弔電は、故人の死を悼み、遺族に哀悼の意を表すための電報です。弔電を送る際には、以下のマナーを守りましょう。

  • 受取人は喪主のフルネームで書く

弔電の受取人の名前は、喪主のフルネームで書くのが一般的です。喪主が分からない場合は、「故人の名前」+「ご遺族様」や「故人の名前」+「遺族ご一同様」などと書きます。

  • 差出人の名前は、故人との関係性も一緒に書く

差出人の名前は、故人との関係性も一緒に書くとよいでしょう。故人と疎遠になっていたり、遺族と面識がなかったりすると、誰から送られた弔電なのかわからないかもしれません。フルネームはもちろん、団体・部署・グループ名、住所や電話番号なども添えておくと親切です。

  • 忌み言葉や重ね言葉は使わない

弔電には、忌み言葉や重ね言葉は使わないようにしましょう。忌み言葉とは、不吉なことや不幸を連想させる言葉のことで、重ね言葉とは、同じ文字や音が重なる言葉のことです。

葬儀弔電に使わない方が「良い忌み言葉」や「重ね言葉」の例

死ぬ/亡くなる/生存/生きている/逝去/繰り返し/四/九/切れる/終わる/消す/返す/短い/辞める/分ける/閉じる/再び/引き続き/もう一度/たびたび/何度も/次に/皆々様

弔電は故人やご遺族に対する尊重と共感を表す機会です。上記のような言葉を避け、心からのお悔やみの意を伝える言葉を選びましょう。

  • 宗教や宗派に配慮する

弔電の文面は、宗教や宗派によっても変わってきます。仏教の場合は「ご冥福をお祈りいたします」など、キリスト教の場合は「安らかなる眠りをお祈りいたします」など、故人の宗教や宗派に合わせて表現を工夫しましょう。

  • 弔電は早めに送る

弔電は、早めに送ることがマナーです。葬儀の当日や翌日までに送るとよいでしょう。

以下に、弔電の文例をご紹介します。

突然の訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(差出人の名前)
〇〇様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。

在りし日のお姿をしのび、ご冥福をお祈り申し上げます。

(差出人の名前)
〇〇様のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。

ご家族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

(差出人の名前)

弔電を送る際には、これらの点に注意して、故人や遺族に心からの哀悼の意を伝えましょう。

また、弔電を送った後に、お悔やみの気持ちを伝える手紙やメールを送るのもよいでしょう。手紙やメールでは、弔電に書ききれなかった言葉を伝えたり、故人とのエピソードなどを思い出して偲んだりしましょう。

弔電の書き方

弔電を送る際のマナーや書き方について、以下のようなポイントがあります。

  • 弔電の宛先は、通夜・葬儀が執り行われる会場です。斎場や葬儀場、自宅など、会場の住所と電話番号を確認しておきましょう。
  • 弔電の宛名は、「喪主」にするのが一般的です。斎場・葬儀場が、喪主の名義で通夜・葬儀を管理しているためです。喪主のフルネームを記載し、喪主以外を弔電の受取人にしたい場合は「〇〇(喪主名)様方△△(受取人名)様」として、必ず喪主の名前を書き添えるようにしましょう。
  • 弔電の文章は、故人やご親族との関係を考慮しつつ、自分の言葉で思いを伝えることが大切です。文例集を参考にしながら、適切な言葉を選びましょう。
  • 弔電は、葬儀・告別式の数時間前までに斎場の住所に届くように送ります。弔電で使用を避けるべき「忌み言葉」に注意し、直接的にも間接的にも「死」に関する言葉や、「重ね重ね」「再び」などの「忌み言葉」を避けます。

以上のように、弔電を送る際には、宛先や宛名、文章表現などに注意する必要があります。宗教の違いや、友人関係か会社関係かによっても言葉の選び方は異なりますが、参列が叶わないなか、故人を思う気持ちを伝えられるのが弔電の利点です。

弔電に載せる文章の例

弔電に載せる文章の例をいくつか紹介します。

  • 「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。故人のご冥福をお祈りいたします。」
  • 「突然の訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。故人との思い出を大切にし、心よりご冥福をお祈りいたします。」
  • 「故人のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。」
  • 「故人のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様のお力添えをお祈りいたします。」
  • 「故人との思い出を胸に、心よりご冥福をお祈りいたします。」
  • 「故人のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様のお悲しみに共感し、お見舞い申し上げます。」

以上のように、弔電に載せる文章は、故人との関係や、送り主の気持ちによって異なります。文例集を参考にしながら、自分の言葉で思いを伝えるようにしましょう。また、故人の信仰する宗教や、送り先のマナーにも注意しましょう。

弔電に載せる文章で避けるべき表現

弔電に載せる文章で避けるべき表現は、「忌み言葉」と呼ばれる言葉です。

忌み言葉とは、一般的に特定のシーンにおいて不幸や不吉なことを連想させる言葉のことで、弔電に使用することはマナー違反とされています。

具体的には、「死」「亡くなる」「悲しい」「病気」「事故」「災害」など、「死」に関連する言葉や、「重ね重ね」「再び」などの「忌み言葉」を避けるようにしましょう。また、宗教によっても避けるべき言葉が異なる場合があるため、宗教に関するマナーも確認しておくことが大切です。

宗教や相手との関係性によって弔電を送る際に避けるべき表現

  • 「お悔やみ申し上げます」という表現は、故人が信仰する宗教によっては不適切な場合があります。例えば、神道やキリスト教などを信仰している人には使えません。
  • 「成仏」「冥福」「供養」「往生」「ご愁傷様」といった仏教用語は、仏教以外の宗教を信仰する人には使用しないようにします。
  • 「ご冥福をお祈りいたします」という表現は、葬儀が浄土真宗・神道・キリスト教の場合は、失礼になりますので、葬儀の宗派・宗教に合わせた言葉を語り掛けましょう。
  • 「忌み言葉」と呼ばれる、故人の名前や死を連想させる言葉は避けるようにします。

弔電を送る際には、故人や遺族との関係性に合わせた適切な表現を選ぶことが大切です。また、故人が信仰する宗教や葬儀の宗派・宗教に合わせた言葉を使用することも大切です。適切な表現を選ぶことで、失礼のない心のこもった弔電を送ることができます。

弔電の文章を自分で書く場合の注意するポイント

弔電を自分で書く場合、以下のポイントに気をつけると良いでしょう。

  1. 故人との関係性を考慮し、適切な敬称を使う。
  2. 「忌み言葉」を避ける。
  3. 簡潔で明確な文章を心がける。
  4. オリジナリティを出すために、故人との思い出や、送り主の気持ちを添える。
  5. 宛名や送り先のマナーに注意する。

また、文例集を参考にしながら、自分なりの言葉で思いを伝えるようにしましょう。弔電は故人との最後の別れを惜しむ気持ちを伝える大切な手段の一つです。丁寧な文章で、心からのお悔やみを伝えましょう。

弔電の文章には、どのような敬称を使うのが一般的ですか?

弔電に載せる文章で一般的に使われる敬称は以下の通りです。

  • 受取人の実父:ご尊父(そんぷ)
  • 受取人の実母:ご母堂(ぼどう)
  • 受取人の妻:ご令夫人(れいふじん)
  • 受取人の夫:ご令夫(れいぶ)
  • 受取人の祖父:ご祖父(そふ)
  • 受取人の祖母:ご祖母(そぼ)
  • 受取人の兄弟:ご兄弟(きょうだい)
  • 受取人の姉妹:ご姉妹(しまい)
  • 受取人の親戚:ご親族(しんぞく)

敬称は、故人と弔電の受取人との続柄によって異なります。また、宗教によっても異なる場合があるため、送り先のマナーにも注意しましょう。

弔電で使用する敬称以外に、どのような表現が適切か

弔電で使用する敬称以外に、適切な表現について以下のような情報があります。

  • 弔電の文例では、ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます、ご冥福をお祈り申し上げます、故人のご冥福をお祈りいたします、などが一般的な表現です。
  • 弔電の台紙については、繊細で上品な刺しゅうをあしらい、厳かで落ち着いたデザインが人気の台紙があります。
  • 弔電の金額については、故人やご遺族との関係性によって異なりますが、「ご逝去」や「他界」と言い換えて表現するのが適切です。
  • 弔電を送る際には、相手との関係性や続柄に応じた表現を用いるようにしましょう。また、文例を参考にしながら、自分の言葉で心のこもったメッセージを作成することも大切です。

以上のように、弔電で使用する敬称以外にも、ご逝去を悼む表現や、繊細で上品なデザインの台紙、故人やご遺族との関係性に応じた表現が適切です。相手との関係性や続柄に応じた表現を用いながら、自分の言葉で心のこもったメッセージを作成することが大切です。

弔電の適切な長さ

弔電の文例を作成する際に注意すべきポイントは以下の通りです。

  1. 簡潔で明確な表現を心がけましょう。弔電は感謝や悲しみを伝えるためのものであり、シンプルな文体が適しています。
  2. 故人やご遺族との関係性に応じて、適切な敬称や表現を使用しましょう。先ほどの回答でも述べたように、故人と喪主の続柄によって使う敬称が異なるため、注意が必要です。
  3. 忌み言葉や不吉な表現を避けましょう。弔電は故人やご遺族への敬意を表すものであり、適切な言葉遣いが求められます。
  4. 慰めや励ましの言葉を添えることも考慮しましょう。弔電は故人やご遺族への支えや思いやりを示す機会でもありますので、適切な表現を用いて心のこもったメッセージを伝えることが大切です。
  5. 文章の長さにも注意しましょう。一般的には、短く簡潔な文が好まれますが、故人やご遺族との関係性や送り主の意向によって異なる場合もあります。

以上のポイントに留意しながら、弔電の文例を作成すると、適切な表現や敬意を示すメッセージを伝えることができます。

弔電を送る方法

弔電を送る方法は、大きく分けて2つあります。

  1. 電話で申し込む

115番にかけて、オペレーターとやりとりをしながら文面や台紙などを決定します。19時までに申し込めば当日に配達してくれるので、緊急時に便利なのがメリットです。

  1. インターネットで申し込む

電報会社のホームページから申し込むことができます。文字数や台紙の種類など、さまざまな選択肢があるので、自分の希望に合ったものを選びましょう。

弔電を送る際には、以下の点に注意しましょう。

  • 受取人は喪主のフルネームで書く
  • 差出人の名前は、故人との関係性も一緒に書く
  • 忌み言葉や重ね言葉は使わない
  • 宗教や宗派に配慮する
  • 弔電は早めに送る

弔電の文面

弔電の文面は、以下のような文例を参考にして作成しましょう。

突然の訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。

故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(差出人の名前)
〇〇様のご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。

在りし日のお姿をしのび、ご冥福をお祈り申し上げます。

(差出人の名前)
〇〇様のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。

ご家族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

(差出人の名前)

弔電は、故人の死を悼み、遺族に哀悼の意を表す大切なメッセージです。マナーを守って、故人や遺族に心からの哀悼の意を伝えましょう。

弔電を送る際に選ぶべき台紙の種類やデザイン

弔電を送る際に選ぶべき台紙の種類やデザインについて、以下のような情報があります。

  • 弔電用の台紙には、様々な種類があります。繊細で上品な刺しゅうをあしらったものや、厳かで落ち着いたデザインのものが人気です。
  • 弔電用の台紙は、相手との関係性によって選ぶようにしましょう。あまり派手なものは選ばず、故人を偲ぶ気持ちに沿うデザインを選ぶのが良いでしょう。
  • 宗派によっても、適したデザインが異なります。仏教の場合は、菊や蓮の花などがデザインされた弔電台紙が適しています。
  • 弔電用の台紙は、電報申込サイトなどで簡単に手配できます。台紙によって料金が異なるため、予算に合わせて選ぶようにしましょう。

以上のように、弔電用の台紙には様々な種類があり、相手との関係性や宗派によって適したデザインが異なります。また、料金にも注意して選ぶようにしましょう。

<まとめ>弔電のマナー|弔電の書き方・送り方について詳しく解説

この記事を通じて、弔電の書き方や送り方について詳しくご説明しました。大切な方の訃報に触れ、適切な弔電を送るためのマナーやポイントをお伝えしました。

心からの哀悼の意を伝えるには、適切な言葉とフォーマットが必要です。また、相手の気持ちに寄り添い、失礼のないように気を付けることが大切です。


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この記事を書いた人

曾祖父・祖父が神道のお仕事をしていました。 
そのため幼少期から伊勢神宮の裏山に住み、神道や仏道に親しんでいます。

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